(写真は去年研修で行ったTel Avivの海)
この間の続きのお話です。
今年はロンドンキャリアフォーラムがコロナウイルスの影響でで中止となってしまったようで、国内外で日系企業を目指す学生は苦戦しているようです。尤も、日本でこれまで就活準備を着々と頑張ってきた学生さんが一番無念だと思います。どうかうまくいきますよう!
私の就活に関しては、社名を出しての結果は申し上げられないのですが、一応受かりたいところから幸運にも(まぐれにも...)幾つか内定を頂くことができたので、その時にしていたことをご参考になるよう、記しておきたいと思います。今振り返れば良い経験ですが、当時はとにかく1つでもいいから内定をもらって、安心して学業に挑みたい、という気持ちで一杯で、焦りもあり、正直オックスフォードという学歴があるぞ、というアドバンテージを感じる余裕はありませんでした。幾つかの日系企業がロンキャリ前にオックスフォードでのキャンパスリクルーティングを行っているようですが、これはその大学の学生が欲しい、というより(恐らく)この大学なら中には良い人材もいるのでは?という期待の下に来ているのであって、実際の選考において贔屓してもらえることはないと思います。もちろん面接官も人間なので、オックスフォード、と言えば「どんなところなの?」と興味を持つ人もいるかもしれませんが、それはほんの掴みにしか役に立ちません。落ちる時は一次でも二次でも、簡単に落ちてしまうので、学歴に奢ることのなきよう。
私の場合は、学部時代の学歴も大したことないので(そもそも学歴論が嫌いです笑)、自分が「オックスフォード生」であるとアピールすることに違和感があり、そしてまた、企業の期待する典型的な「優秀な学生」ではないので、なるべく自分自身の人間性を見てくれて、それでいて評価してくれる企業/面接官に出会えれば良いな、と思いながら就活しておりました。
なので、就活の面談でお話したのは全て自分の大学学部時代の部活の話から、当時勉強を頑張ったこと、周りの理解があって留学できたことなど...自分のこれまでの人生を何か一貫したポイントから説明できるようにお話ししただけです。私の就活のタイムラインは以下の通り:
2月中旬:就活してみようかな、と思い始める
・オックスフォードでロンキャリ運営側の方から「ロンキャリで内定をサクッと取る方法」について説明会(主にブルックスの学生、オックスフォードの修士課程学生が参加)
・ロンドンキャリアフォーラムなどのウェブサイトに登録、ESなど基本情報を埋め、企業に出願し始める
・オックスフォードにキャンパスリクルーティングに来ている企業をFacebook 上で発見・飛び込み参加で1次面接
・コンサルなどを受けるためにはフェルミ推定・ケース問題なるものを解く必要があると知る。とりあえずアマゾンで申し訳程度にフェルミとケース問題の書籍を買って読む。(リンク貼ってありますがこの2冊は入門編で戦略系コンサルには向かないので注意)休み時間にネットに転がっている過去問を解いてみる
・志望順位の低い会社から徐々に順位の高いところに
・ロンドンでの企業説明会・1次面接会などにも参加
3月: 1~2次面接に参加/ウェブテスト
・ロンドンに頻繁に行くことになりちょっと大変
・企業の方にご飯に誘ってもらえる時は好印象か?と思いきや、ウェブテストであえなく落とされることも(笑)
・面接が進むにつれ「なんで弊社に来たいの?」という質問の攻め方が厳しめになると思い、徐々に企業研究
4月: ロンドンキャリアフォーラム
・そもそも応募していた企業数が少なかったので意外と時間に余裕
・最終面接まで行い、内定を貰う
・「内定者ディナー」なるものがあり、他の内定者の顔ぶれを見つつ、「この会社は自分に合ってるだろうか?」と考える
・4月中に「ここはいいかな」と思ったところは早めに内定辞退、「もう少し考えさせてください」という企業には事情を説明し、待ってもらうことに
夏:
・日本に一時帰国した際に本社にて最終面接
・既に内定を頂いた企業の方々ともお会いし、社員の方からお仕事のことなどお話を伺う
・内定が揃ったところで、全ての企業を見返し、進路を決定
・全ての内定を下さった企業にお礼を言い、進路について報告
正直就職活動を始めた当初はどこの企業に絶対行きたいということは無かったため、就活をして様々な企業の人事の方にお会いする中で自分が興味を持っている分野がより鮮明になっていったと思います。
リクルートする側も、あまり意地悪な面接をされる方はおらず、気さくに話して頂くことが多かったです。日本の同期から、圧迫面接で虐められた経験なども聞いていたので、ちょっと意外でした。やはり企業や業界ごとに個性があり、いろんな方と直接お話し出来るのはとても楽しく、また良い勉強となりました。
特にコツってほどでも無いのですが、ロンキャリで私自身が一応の結果が出せた理由としては、
1) 早い時期(2月)から事前審査をしている企業に申し込んだ
2) あまり余計な企業は受けず、最初からある程度興味のある企業に狙いを定めた
→ESを書くのもなかなか労力が要るので、無闇矢鱈に応募するのは時間の無駄になるかと
3)「なんでこの業種・なんでこの企業」ということを各社ごとにちゃんと説明できるように準備、「どうしても御社にいきたいです!」という一言で面接を締めくくっても違和感のない一貫したアピールができるように
4) 他の出願者と比べて自分がどう異なっていて、何でアピールできるかを考えた
→私の場合、過去のエピソードなどから、「今日ここには私より優秀な学生さんは沢山いらっしゃると思いますが、タフさだけなら誰にも負けません」と言っていました(笑)
ある企業のお偉い方から「君は最大何日徹夜できるの?」と冗談半分で聞かれ、ちょっとゾッとしました笑
5) 結局最後は誠意。嘘はつかず、真っ向勝負で熱意を伝えること
...だったと思います。ネットでは昨今就活について就活についていろんな情報が錯綜していますが、いわゆるディナーと呼ばれるものは人事の方が仰る通り、選考には関係ないと思います。人としてのマナーは当然守るべきですが、私は夕食の席では、他のガツガツした学生に囲まれていたこともあり(笑)、自分の話をするというよりは社員の皆さんの人となりやお仕事内容を伺うのに集中していました。
基本的には、ヨーロッパにいる全学生にとってロンキャリは日系企業に就職する良いチャンスなので、是非、参加してみて下さいね。私は2年間の修士課程ですが、1年めに就活をし、内定を頂くことが可能でした。
ご参考になれば幸いです。
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