オックスフォードも少しずつ暖かい日が増え、花が咲き始めました。
さて、最近このブログも好き放題で軸がブレブレだったので、今日は少し留学に関する話に原点回帰しようと思います。
留学プログラムへの出願や準備というと、どうしても英語の能力に注目が行きがちですが、
まず前提として、大学の交換留学にしろ、海外大学院進学にしろ、日本の大学での良い成績は不可欠です。
オックスフォード大学院ではおおよそ3.7以上のGPAが最低限のものとして求められます。
交換留学にしても、英語が得意では無い人程、学内の選考を勝ち抜くには高いGPAによるアピールが不可欠ですよね。
私も、根本的に脳みそ筋肉のバカであまり偉そうなことは言えませんが、これまでに後輩から何度か「どれくらいのGPAが留学に必要か」「どうすればGPAが上げられるか」といった質問を受けたことがありました。
そうなのです。実は成績って、留学の時になかなかの関門になりうるのです。
そこで、本項が何らかの形で、学生の皆さんの参考になれば幸いです。
そもそも、GPAなんてものは、大学や授業によって成績評価の基準が異なるので、単純に他人と比べられる数字では無いです。また、就活でも、よほど抜きん出た成績でない限り、日本企業はGPA を気にしないでしょう。また、日本の学生の多くは大学生活においてあまり勉強に重きを置いていないかもしれません。(私はそれが一概に悪いとは思いません)ですので、この数字ばかり気にして大学生活を過ごすのは普通に考えてあまり意味がありません。
それでも、GPAは、あなた自身の成長を確実に反映します。私自身も、もともと高校ではあまり勉強熱心ではなかった故に、大学に入って学部トップの成績をおさめられるとは思いもしませんでした。それでも、幼少期からの留学という夢を叶えるため、とりあえずなるべく成績は維持しようと努めてきました。また、ケチでゲンキンな私は、授業料の元を取るくらい勉強するぞ、そしてあわよくば成績優秀者として奨学金をゲットするぞ、という金銭的なモチベーションもありました(笑)その中で、自分の専攻により関心を抱くようになり、後に大学院進学という次のステップが具体的に見えるようになりました。
結局のところ、良い成績を取るのに近道はないですが、意識を変えることによって成績は上げることができると思います。私のGPAは、4年間を通じて上がり続けました。今振り返っても、私が成績を維持するためにした努力は無駄な学びではなかったと思います。
ここでは、在り来たりながら私が成績を上げるために何を意識していたかについてお話しします。
日本の大学ならば学士課程のプログラム自体は似たり寄ったりだと思うので(特に文系)、少しは参考になるかと思います。
特に大学院はなるべく海外の名門に...と志している学生の方は、すべてA+(大学によって違うと思いますが、要するに一番良い成績評価)を狙うつもりで絶対に妥協せずに頑張りましょう!
①授業の選び方
まず最も重要なのは授業の選び方です。
とりあえず、いわゆる学生に大人気の「楽単」にはご注意ください(笑)。
【ポイント1】私の経験上ですが、「楽単」の教授 = 「誰にでもとりあえず単位をあげる」、但し、謎の心理的作用(意地?)が働くのか、A+は殆ど出さない。むしろA+の基準がめちゃめちゃ厳しく、数年に一回しか出てこなかったりする。以前、ある初回授業に出席した際、教授が「この授業では皆さんに単位をあげますが、A+は絶対にあげません」と宣言され、唖然としたことがあります(笑)。(そして私はこの授業の履修を取り消しました。)楽であるということよりも、とにかく頑張って頑張ったらA+が取れそうな授業を選びましょう。ついでに「楽単」の授業は、先生も気合が足りないので、つまらないことが多いです。
「楽単」より自分にとって面白い、頑張れそうな授業を選ぶ
【ポイント2】高校まで成績がイマイチだった私が、大学で伸びた最大の理由がこれだと思います。私の高校は文理選択が無く、ストレスで肌荒れしながらも物理や数学の試験に挑んていた私。大学では打って変わって興味のある授業だけを受講することができ、本当に楽しんでいました。中でもちょっとトリッキーなのは専攻以外の科目を取らなきゃいけない必修単位でしたが、この中でもいくつか選択肢があり、どれも自分から進んで学べる内容でした。
成績評価方法は事前に必ずチェック。自分が得意なパターンを選ぶ
【ポイント3】大体興味が定まったら、成績評価方法によって実際にその授業を受けるかどうかを決めました。こればかりは、人によって得意・不得意があるかと思います。私の場合は、試験があまり得意ではなく、レポートでじっくり時間をかけて考えて書くのが好みだったため、なるべくレポートの評価の度合いが全体の成績に対して大きい授業を選びました。
②授業の受け方
どうせなら前で聞こう
前の方の席がスカスカなのにもかかわらず、大教室の一番後ろの、教授の顔が豆粒くらいしか見えないところで授業を受けるくらいなら、多分バイトをした方がよっぽど生産性があるでしょう。後ろに座っていると、不思議とどんな授業もつまらなく見えてしまうこともあるかと思います。
私は、大学時代は授業は基本的に前から5列以内くらいの場所で受講していました。かといって「意識高い系」を意識していたわけでもありません。単純に黒板やパワーポイントが見やすく、聞きやすかっただけです。時には最前列でうとうとしてしまったこともありましたが... (笑)
結果的に、私自身も授業に対して積極的になれただけでなく、教授が顔を覚えてくれることも多かったです。また、物理的距離の近さから、メンタル的にも気軽に発言や質問をしやすくなります。
教授と話そう
アカデミックな方面に進まない限り、何かしらのエキスパートである教授とお話しする機会はあまり多くないでしょう。それにも関わらず、ほとんどの学生は割と教授にドライな対応をしているように思います。むしろ、少しでも興味関心を持って質問に行くことで、フレンドリーめの教授なら快く会ってくれるはずです。私自身も、特に自分が興味を持ったクラスでは、ほぼ毎回授業後に先生に質問していたため、卒業後の現在も私のことを覚えてくださっている先生が何人かいらっしゃいます。
③レポートの書き方
図書館の閉架・オンラインデータベースを使おう
これ、意外と使っている人少ないですよね。私の同級生でも、図書館の閉架に一度も行かずに卒業した、なんて方の方が圧倒的に多かったと思います。
しかし、良いレポートを書くには、ちゃんとした参考文献を集めることが不可欠です。
よりアカデミックな多くの文献に触れておくこと、それから文献の収集に慣れておくことは、就職であったり、大学院進学後にも役に立つものだと思います。こうした文献を基に、論理だったかつ自分なりの考えに基づいたレポートを書くことで、A+の成績に近づくことができると思います。
いかがでしたか。当たり前のような内容でしたが、これを意外と実行している学生は少ないはず。
ですが、GPAを上げるために重要なのはやはり「徹底した学びの姿勢」であるという本質を忘れてはいけないと思います。
GPA上げたいけど何から始めればいいかわからない...という方に少しでも参考になれば幸いです!
それではまた!
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